第1幕

 彼女は周囲がだんだん暗くなっていくのに気が付かなかった。
夜の店でいつものメンバーの1人とおしゃべりに夢中だったからだ。
彼によると他の人たちは疲れたので先に帰ってしまったらしい。
それでもまわりはだんだん静かに暗くなっていきとうとう彼女も
周囲の異変に気付いた。話す相手の顔も分からなくなってしまったからだ。
驚いて周囲を見渡すが話し相手もどこに行った分からなくなってしまった。

静かに時計は0時を指した。

突然、ファンファーレと周りからの「おめでとう」の声とともに、
周りが明るくなった。いつものメンバーによるサプライズだ。
彼らや彼女たちは「おめでとう」といいながらそれぞれが手に持ったクラッカーを鳴らす。
「ハピバースデー テゥーユー♪」と歌いだす者もいる。
周囲を見ると並べられたテ^ブルにはさまざまな食べ物や飲み物が並べられていた。
 ビール、ピザ、カクテル
こうして、いつもの調子でのにぎやかな談笑は続く。
(しかし、奥では次の準備が進む。)

時計の針は2時をまわっていた。
またしても、談笑が続くお店が急に暗くなる。
メンバーはどこかに行ってしまったようで、急に周囲に静けさが戻った。
と、ケーブルの上に置いた自分の携帯にスポットライトがあったている。
携帯を手に取るとカラフルな光を発しながら曲が流れ始めた。
どうやら、迎えらしい。不思議の国への・・・id:violet217:20060612#p1(第2幕)